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2011/10/19

フランスのパン

croissant by Casa dell'Albero
croissant, a photo by Casa dell'Albero on Flickr.

聞いてはいました。


特にフランスに行ったことのあるイタリア在住の日本人の方からは、熱く熱く「フランスのパンがどんなに美味しいか」を何度も聞かされました。先にフランスに行ったことのある人が、初めてイタリアを訪れるとパンのまずさにびっくりするとも。私は慣れもあるのか、イタリアのパンは美味しいと思います。塩味のないパーネ・トスカーノも料理と一緒に食べるのには本当に美味しいと思うし、パンの仲間であるグリッシーニも大好きです。朝食のコルネットも好きだし、フォカッチャだって美味しい。


でもですね…フランスのパンは確かに美味しかった。イタリアのパンと比べるにはジャンルがあまりにも違うと思いますが、クロワッサンにしても、バゲットにしても、その美味しさはちょっといやらしいぐらいです。


今回の旅でも、ものすごく美味しいものから、またまたびっくりするぐらい口に合わないものまで色々食べましたが、一番感動したのは「パン」でしょう。日本のパンを作る技術は大変高いと思いますし、美味しいバゲットやクロワッサン、もちろん日本でも食べられますが、フランスで食べたそれは別格の美味しさでした。しかもどこで買っても大体美味しい。美味しそうな店で買うと、もっと美味しい。


滞在していた宿の周りにはパン屋さんがたくさんあったのですが、チェーン展開しているお店のものも、観光客が寄りそうなお店も、ちゃんと美味しい。でも、店構えからして美味しさを予感させるお店のものは、もーっと美味しかった。朝、ここのクロワッサンを頬張ったときには、道の真ん中で一人で「うまーっ!」と言ってしまったくらいです(写真がそのときのクロワッサン)。サクッとしていて、バターの香りがふんわりして、でも小麦粉の香りもしっかりあって…。絶品です。バゲットはさらに小麦粉の香りが立ち、噛み締めるほどに旨みが出てきます。ちなみにバゲットを買うと、中央部あたりにさらっと紙を巻いてくれるんですね(ほとんどはむきだし状態)。道行く人はむき出しのバゲットを持って歩いていることがよくあります。そして、多くの人の持っているバゲットの先がないんです。どうやら買って家に持って帰るまでにむしって食べている模様。そりゃ、出来立ての美味しいバゲットです。そんなことしてしまうのも納得です。


お昼頃になると、パン屋さんではランチ用にバゲットにハムやチーズをはさんだサンドウィッチを並べ始めます。それがまた美味しそうで…。いつも空腹時と合わずに一度も買えなかったのだけが心残りです。