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2011/10/18

Avignonの宿


Avignonでの滞在は城壁の中、旧市街にあるAutour Du Petit Paradisという宿でした。Self Catering Apartmentと謳っているように、基本的には宿泊者が自分のことは自分でするといった感じのお宿です。朝食もつきませんし、タオルなどの交換も滞在中はなし(長期滞在の場合は、週毎に掃除やタオル・リネンの交換が入ります)。部屋はstudioタイプから家族で使える2-roomsやduplexなどがあります。全ての部屋にキッチン設備があります。


一人の私はもちろんstudio。最初の2泊と後半の3泊は違う部屋でした。色々な部屋を見てみたかった私には好都合でしたが、最初の2泊のほうが広く(特にバスルーム)、後半の部屋のシャワースペースの狭さには少々、いやだいぶ苦労しました。この宿、オーストラリアからのお客さんが多いのですが、私よりもはるかに大きな彼ら、どんな風にこのシャワースペースを使っているのか気になります(ものすごくアクロバティックな技が必要なんじゃないかと思うのですが)。


オープンしてまだ2年とちょっとというこの宿は、ドイツ人の奥さんとアフリカのベナンとフランスのハーフだというご主人のお二人で経営されています(ご主人がベナン出身だということをホテルまでの道のりで聞いた私は、日本ではゾマホンというベナン出身の人がいてね…と一生懸命説明したのですが、あまり上手く伝わらず)。


実はAvignonではこちらの宿に泊まりたかったのですが、fully booked(満室)でかなわず。その後色々探しているうちに辿り着いたのがAutour Du Petit Paradisだったのです。何よりも問い合わせてからの返信がとても早かった。そして返信メールの英語が完璧で要領を得ていたのが、大変好印象でした。お値段も1泊100ユーロと安く(2人で泊まれば1人50ユーロ!)、色々な質問にも丁寧に答えてくれることにすっかり安心し、Avignonでの滞在はこちらに決めたのでした。


実際に会ったオーナーご夫妻は、思ったとおりとても素敵な方々で、つかず離れずの距離感は心地よいものでした。部屋の調度品は、ものすごく趣味がいいという訳ではありませんが、プロヴァンスのアンティークや家具がしつらえられていて、落ち着きます。後半3泊の部屋が狭すぎたことを除けば、なかなか満足なお宿だったと思います(ちなみに前半2泊の広めのお部屋は、日本で言うところの1階の入口に最も近い部屋番号1。窓の外はすぐに通り(ただし細い道です)ですが、窓には格子が入っているので、安全面は大丈夫だと思います)。


この宿にはパブリックスペースとして、パティオがあります。ここは小さいけれどなかなか気持ち良くて、他の滞在客のみなさんとお会いできる場所でもあります。


部屋の調度品はまあまあでしたが、ライトはなかなか素敵でした。今日の写真は廊下のライト。電気がともるとますます雰囲気があります。部屋についているライトもとてもよかった。


この宿はAvignon Centre駅から徒歩10分弱くらいです。またすぐ近くに大きな屋内市場Les Hallesがあり、各種ハムやお惣菜などを買ってくることもできます(試しにチキンの脚のローストを1本買ってみたら美味しかった)。パン屋さんも多く、朝はクロワッサンやパン・オ・ショコラを買って歩き食いしながら開店前のショーウィンドウをながめ、食べ終わったらカフェでカフェ・オ・レを飲む。そんな暮らすような旅が体験出来ます。ちなみに私が毎日通ったカフェは、おじさん率100%でした。朝カフェ・オ・レ(ここのはカプチーノ仕立てでしたが)を飲みに行っても、早めの夕方にワインを一杯飲みに行っても、私以外お店の中は全て男性(年齢層は高め)。イタリアのようにじとーっと見られることはありませんし、目が合えば挨拶もしてくれる心地よい場所でありました。


次回Avignonに泊まることがあるのかどうかは分かりませんが、次にそんな機会があったら、やっぱり当初泊まってみたかったLumaniがいいな、と思っています。Avignonの町を城壁に沿って散策しているときにばったりLumaniの前に出て、門が閉まっていて中はうかがいしれなかったものの、緑に囲まれたその雰囲気はとても素敵だったのです。うむ、やっぱりここはいいなと思って悔し紛れに門の写真だけ撮ってきたのでした。


あ、そういえば最後の夜が少々暑かったので(この時期のプロヴァンスはまだまだ暑かった!)、窓を開けて寝たら蚊の襲撃にあいました。7箇所も刺された…。