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2010/12/24

ご挨拶


smile!, originally uploaded by Casa dell'Albero.

12月25日(土)から1月4日(火)まで年末年始休暇とさせていただきます。

今年も一年本当にありがとうございました。
2011年もみなさまにとりまして素晴らしい年になりますように・・・。

Buon Natale e Felice Anno Nuovo 2011!!

店主

※最後の写真がオムライスですみません・・・。来年が笑顔の絶えない年になるよう願いました^^;

2010/12/15

PERBELLINIのパネットーネ

惜しみながら包装を解いて、中身が出てきたらそこからは美味しくいただくのみ!です。ふんわり甘い香りがするのを一切れ切り分けて・・・。

あぁぁ・・・確かに美味しいですね!
しっとりした生地にレーズンやオレンジなどのドライフルーツが散りばめられています。これからしばらく毎日これをいただけるかと思うと、もうそれだけで幸せです。そして私はやっぱりパネットーネには温かい紅茶だと思うのです。うぅぅむ。それにしても美味しい!

来年はパンドーロも捨てがたいな。

PERBELLINIのパネットーネ

今年もやってきましたこの季節。
パネットーネかパンドーロをナターレまで少しずつ食べるのです。

去年のパンドーロ一昨年のパネットーネ

そして・・・今回は夢にまでみたPERBELLINIのパネットーネです!
とにかく美味しいらしい!そしてパッケージがものすごく素敵です。
もう食べる前からテンション上がってしまいます。
包装紙を破ることなく、紐を切ることなく丁寧に開けて・・・。

2010/12/13

paprika-flavored french fries

自他ともに認めるイモ好きな私。
いろんなジャガイモ料理を日々楽しんでいますが、料理番組で見たものも新たに試してみます。

先月見た料理番組で作ってみたくなったのがこちら。
ジャガイモとソーセージをフライにして、パプリカパウダーと塩で和えたもの。番組のレシピとの違いは揚げ油がエクストラバージンオリーブオイルだったこと。パプリカの風味がとっても美味しく、フライドポテトの新たなフレーバーとして楽しめました。

エクストラバージンオリーブオイルで揚げたフライドポテトは本当に美味しくて、シンプルにシチリアの海塩をパラパラッとかけただけで大変なご馳走ですが、たまにはこんな味もいいですね。

・・・さて、オリーブオイルの在庫はドルチオリオがあと2本!ずつです。
我が家もこんなにオリーブオイルのストックがなくなったことはない、という状況に。瓶にほんの少し残ったプリモリオを見ながら、チョビチョビ使っています。でもこれで新しいオリーブオイルが届いたときの喜びはきっと倍増です。新オイルが入ったら、みなさん心置きなく使いましょうね!

2010/12/07

mele / apples / りんご

今年もこの季節がやってきました。
我が家のりんごラヴァーがそわそわすること1ヶ月。
こちらから注文していた「ふじ」が一箱届きました。

天候の関係で、今年のりんごはなかなか例年通りの出来にならなかったと聞いていましたが、確かに少し切断面の透明感などが違うような気もします。それでも、店頭で買うよりは格段に美味しいりんご。合計20個を冷蔵庫の野菜庫に入れたら、それだけでまんぱんに。野菜庫を開けるたびに驚いてしまう私です。

一日一りんご。
りんごラヴァーは至福の毎日を過ごしています。

2010/12/02

油菓


油菓, originally uploaded by Casa dell'Albero.

さて、そろそろソウルネタは最後です。

ソウルで今回買ってきたもの。
マッコルリを入れる小さな(500ml)やかんと飲む入れもの。
どちらも軽いアルミ製で安いものですが、どこかノスタルジックな
姿が大好きなのです。「こっちの真鍮製のほうがええやんか!」と
何度も言う義母をおさえて、やっとこさ購入しました。
それからステンレスのキムチタッパー。
キムチの色や匂いが付きにくいすぐれものです。
どこかぽてっとした形もキュートで、サイズの違う4種類が
1セットになっていたのをお買い上げ。さっそく買ってきたキムチや
パレムチムを入れるのに大活躍しました。
これらは南大門市場で購入。

その他にはあぶりたての韓国のりに、お約束のフェイスシートなどを
買ってきましたが、一番気に入ったものと言えば韓国伝統菓子。

本当は伝統茶がいただける韓屋のお茶屋さんで一緒にいただきたかった
のですが、そのような時間がとれず・・・。
せめてもとデパ地下でお菓子を購入しました。
色々なナッツ類がのった焼き菓子は素朴で懐かしい味。
とても丁寧に作られた感じがして美味しかったです。

そして伝統菓子といえば、忘れてはならない油菓(ユグァ)。
コウケンテツさんの「僕の大好きな、ソウルのおいしいお店」によると
『餅米粉とお酒をこねて蒸した後、乾燥させてから油で揚げ、蜂蜜や
水あめをからめたもの』とのこと。
表面はさくっと、中はふんわりもちっと仕上がった軽い食感のお菓子です。
見た目のキュートさにもやられてしまいました。
個包装されているものもあるので、お土産にもいいですね。

2010/11/30

ポッサムキムチとパレムチム(青海苔の和えもの)、目玉焼きのせピビンパ風

ソウルではカンジャンケジャンの他に、お約束の参鶏湯に韓牛、
見た目も美しい韓定食などなど楽しみましたが、それでも
テジカルビ(豚カルビ)やポッサム(茹で豚)、鮑粥など食べたくても
食べることができなかったものがたくさんあります。
これは早々に第二段を計画しなければ・・・と密かに考えているところ。
次はこんなとこにも泊まってみたいし。

相方に食べさせるために、現地で食べたものにはかなわないけど、
カンジャンケジャンも買ってきて帰国当日に食べたし、キムチの王様
ポッサムキムチも買いました。また、コウケンテツさんの「僕の大好きな、
ソウルのおいしいお店」
(この本で紹介されているお店は全て制覇したい
ぐらい美味しそうです。ソウルのガイドブック、たくさん買いましたが
これが個人的に一番好みでした)に紹介されていたパレムチム(青海苔の
和えもの)も200gばかり買ってきたのですが、これが癖になるお味
でして・・・。
毎日毎日お昼に白いご飯と食べるのが至福のときになっています。

ちょっと贅沢バージョンでほかほかご飯にポッサムキムチ、パレムチム、
そして目玉焼きをのせて。全部を混ぜ混ぜしていただきます。
わしわし食べたくなる美味しさです。

同じ材料を持っている義妹が、これを読んで試してくれると嬉しいのですが。

みなさんも韓国に行ったらパレムチム!お勧めですよ。

2010/11/26

カンジャンケジャン!

11月18日から20日まで2泊3日でソウルに行ってきました。
10年ぶりのソウルは・・・素晴らしかったです。
10年前は情報がそんなに多くなかったこともあり、何だか分からない
間に終わってしまった感の旅行だったのですが、今や韓国に向かう日本人は
たくさん!ネット上でも雑誌でも美味しいお店やかわいい雑貨店などの
情報が簡単に手に入ります。

行く前に念入りに調べていった甲斐があったのか、はたまたどこでも
美味しいのか、行った全てのご飯が抜群に美味しかった!
食べ疲れすることもなく、毎回美味しくいただけたことは、本当に幸せ
でした。帰国しても韓国料理が恋しかったくらい。

カンジャンケジャンは、この旅で最も食べたかったもの。
生の渡り蟹を醤油ダレに漬け込んでいます。
生臭さなんて微塵もない、とろっと甘く濃厚なその味は感動でした。
3人でとりあえず2匹(2人分)を頼んだのですが、速攻あと2匹追加。
カニ味噌と卵、海苔がのったケアルペッパン(カニ味噌ピビンパ)も
堪能した昼食。

新沙駅のカンジャンケジャン屋さんが集まる一角にある一軒、
元祖馬山ハルメアグチムでいただきました。
日本語はほとんど通じませんが、お店の人たちはニコニコととても
感じが良い。ここは次回も絶対行きたいお店です。

それにしても韓国の人たちは親切でした。
特に若い女性。駅構内で地図をじーっと見ていると、必ず流暢な
英語や日本語で「どうしましたか?」と声をかけてくれる人がいます。
自分の行く方向ではないのに、出口まで付いてきてくれた女の子。
日本語の専門学校に通っているとのことでしたが、あまりにもきれいな
日本語で本当にびっくりしました。

2010/11/23

絶品の手打ちパスタ


またまた今日もお知らせです。


いつも当店のオリーブオイル・プリモリオをご利用してくださっている、手打ちパスタ職人
河村製麺所さんが、現在渋谷の東急東横店B1のFoodshowにて1週間限定で出店をされています。
ご案内が遅くなりましたので明日24日までですが、河村さんのパスタを食べられる数少ない
機会です!お近くの方はぜひ行ってみてください。
特にビアンコにはプリモリオを使用していただいておりますので、美味しい手打ちパスタとの
相性を確認いただけると思います。


河村さんについては以前こちらでご紹介させていただきました。
芸術的な手打ちパスタを作られる方です。


ぜひぜひお立ち寄りを!

2010/11/22

お知らせ


本日より通常営業に戻りました。
17日の午後から19日までにご注文いただきましたみなさま、大変お待たせしました。
順次発送いたしますので、もうしばらくお待ちください。


Giachiのプリモリオが500ml、1000mlともに完売いたしました。
ドルチオリオは残り数本となっています。
Giachi社の2010年度収穫・新オイルは来年1月末頃に入荷予定です。
正確な時期が確定しましたら、このブログにてご案内させていただきます。
また、まとまった数量をご希望で確実に新オイルを入手されたい方は、事前に数量を
ご連絡いただけましたらご予約としてお取置きいたしますので、メールにて
お知らせください。


連絡先:info@casadellalbero.jp


その他にも新しいタイプのオイルを入れる予定にしております。
詳細につきましては、またご案内させていただきます。


店主 笠木

2010/11/16

involtini di manzo


involtini di manzo, originally uploaded by Casa dell'Albero.

11月17日の午後から19日まで臨時休業とさせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。

この間を利用してお隣の国、韓国のソウルに行ってまいります。
前回行ったのは10年前・・・。
そこから大きく変わったのは承知の上ですけど、どんなにお洒落に
なっているのかドキドキします。
ソウルの情報ってありすぎて頭の中が飽和状態ですが、あまり
あせらずにじんわり楽しんできたいと思います。
とりあえず美味しいもの!

イタリア料理は本当に巻物系が多いのですが、この料理もそのひとつ。
薄切り牛肉に生ハムとチーズ(今回はエメンタール)を巻き巻き。
塩・コショウしてエクストラバージンオリーブオイルでじっくり焼きました。
チーズがトロッと溶けてシンプルに美味しいね、と感じる一品です。
ローズマリーなどのハーブを巻いても美味しくいただけます。
チーズと生ハムの塩分を考慮して、塩は控えめに。

2010/11/05

spaghetti aglio, olio e peperoncino

先日ようやく兵庫県警のパトカーは発見。
対向車線を走っていったので、「わわっ、兵庫県警やで、やで!」と隣に
いる相方に叫んで終わりでしたけど。さすがに任務中の警官に窓から
手を振るのはやめました。停められても困るし。

なんだかガツンとしたものが食べたいときには、ペペロンチーノの
スパゲッティがいいと思うのです。
私はニンニクかりかりが好きなので、いったん取り出しておきます。
少ない材料でシンプルに作るものだからこそ、丁寧に。
ガサツなペペロンチーノは、そりゃもう悲しい味になります。
なので、ガサツな私もこれを作るときには一時的に繊細・・・な感じで。

オリーブオイルと塩は美味しいものを使用したいものです。
力強い風味のプリモリオはペペロンチーノに本当に良く合います。

2010/11/02

salmone affumicato con crema di ricotta

なんだか「あっ」という間に11月ですね。
つい数週間前までは「暑い暑い」と言っていたのに、急に寒くなって
きたし。今年の秋はどこにいっちゃったのでしょう。

近々横浜ではAPECが開催されるということで、全国からやってこられた
警察官でいっぱいです。いろんな県警の車も走っていて、何県の
かなーと、いちいち確認するのがちょっと楽しい毎日です。

ずいぶん前ですが、岡山県警の方がこのあたりを警備していて、
近くに住む住人と思われる方と立ち話をしていました。
その住人の方は岡山県の出身で、懐かしくて思わず声を掛けたのでは・・・
と横目に見ながら勝手に想像を膨らませました。
私も兵庫県警の方を探しているのですけどね。見つけたらおしゃべりと
まではいかなくても、「こんにちは」ぐらい言いたいなと思って。

スモークサーモンとリコッタチーズはとてもよく合います。
リコッタチーズにエクストラバージンオリーブオイル、塩、コショウ、
レモン汁を加えて空気を入れるようにふわっと混ぜたら、スモークサーモン
で巻きます。ひと口で食べられるように小さめに作って。

スプマンテにたまらなく合う一品です。

2010/10/25

marron pie


marron pie, originally uploaded by Casa dell'Albero.

昨年友人の結婚式の引き菓子でいただいた、マロンパイがあまりにも
美味しくて、今年取り寄せしてしまいました。
この季節にしか味わえないマロンパイ。
ちょっとうなる美味しさです。

その他の焼き菓子なども美味しそうです。
※マロンパイは10月31日まで。

ドゥブルベ・ボレロ

2010/10/20

casarecce con sugo di pomodoro e melanzana

お久しぶりでございます。

来月、義母と義妹(相方の弟の奥さん、この言い方で合ってるのか
毎回悩みます)の3人でソウルに行くので、この数週間は頭の中が
ソウルでいっぱい(主に食べもののこと)。焼肉のことを一生分考えた
ぐらい考えました。ツアコンとして粗相のないようにせねば・・・。
今、なによりも心配なことは韓国のキムチ事情。
白菜が大変不作らしく、キムチの材料にとっても困っているとのこと。
これは国家レベルの緊急事態だそうですよ。
美味しいキムチ、食べられるのかな・・・ドキドキしてます。

ということで、イタリア料理を忘却してしまいそうなので、続けて数点
これからお送りしたいと思います。

まずは茄子を使ったトマトソースで。
夕食にスパゲッティと合わせたものを翌日の昼に、ショートパスタの
カサレッチェで食べました。茄子とトマトって夫婦か?ってぐらい良く
合うのですが、ロングパスタよりもショートパスタのほうが食べやすい
ように思います。カサレッチェともバッチリでした。

トマトや茄子のような野菜には、やっぱりGiachiのプリモリオがぴったり
ですね。野菜の旨みをぐんぐん引き出してくれます。

2010/10/13

caponata


caponata, originally uploaded by Casa dell'Albero.

だーいぶ前ですけど・・・カポナータを作りました。

シチリア風の甘酸っぱいのも美味しいけど、私はどちらかと言えば
素直に野菜の味を楽しめるほうが好きです。

茄子にパプリカ、玉ねぎ、セロリ、トマト、ニンニク、オレガノ。
オリーブオイルはこれらの旨みをじっくり引き出すGiachiのプリモリオで。
出来立ての熱々でも冷やしても美味しいカポナータです。

2010/10/08

XO醤チャーハン


fried rice, originally uploaded by Casa dell'Albero.

しばらくイタリア料理以外ばかり紹介しています・・・。
先日ネット環境には全くない(携帯電話も持っていない)母に、
「私こんなことやってるよ~」と、このブログを見せたところ
「オリーブオイル屋のくせにオリーブオイル使っていない料理、
こんなに掲載していいの?」と、大変もっともな指摘をもらいました。

・・・ということで、今回は中華(風)ですが、オリーブオイルは使ったものを。

エクストラバージンオリーブオイルで卵をさっと炒め、ご飯、茹でて
さやから出した枝豆、ねぎ、塩、コショウ、XO醤の順に入れて炒めます。

XO醤は贅沢にペニンシュラブティックのものを使用。
他のものをあまり利用したことがないので、比べようがありませんが
ものすごく美味しいです。
濃厚なので、今回のチャーハンには控えめに加えました。
それでも旨みたっぷりで、肉類を加えなくても充分美味しい。
枝豆を入れたのは、中途半端に残っていたからなのですが、結構
合いました。

使用したオリーブオイルはGiachiのドルチオリオ
中華料理にぴったりなので、このオイルは中華の炒め物などに頻繁に
使用しています。

2010/10/05

自家製イクラとイカ明太のお寿司

すじこが並んでいます。
関西にいたときには、スーパーであまり見かけた記憶がないのですが、
単に興味がなかったから目につかなかっただけですかね?
それとも東のほうがすじこ出回っています?

いつも挨拶するとっても感じの良いお店のおじさんに、「粒もおっきく
なってきてねー、美味しいよー」と言われたので、いそいそと一パック
買ってきて、家でポロポロとほぐし、酒・みりん・薄口醤油に漬け込んで
自家製イクラを作りました。

一晩漬けて翌朝はちょっと贅沢なイクラ丼。
プチプチとはじける自家製イクラはやっぱり美味しい。
お酒の香りがふんわりするので、次回はもう少し良いお酒を使おうと
思いました(今回は料理酒を使ったので)。

温かい白ご飯にのっけても美味しいのですが、寿司飯にのっけても
美味しいわけで。最後に残っていたいただきもののすだちを使って
寿司飯を作り(酢の代わりにすだちの絞り汁を使用)、軍艦巻きに
しました。イクラだけでは飽きるかなーと、イカの明太子和えものっけて。
明太子にもイカにもすだちの香りがよく合うので、すだちの皮をほんの
少しトッピング。

なかなか美味しくて、お昼の一人ご飯なのに冷酒を一杯飲んでしまった
のは内緒です・・・。

2010/09/28

穴子ご飯

昨年の誕生日には母がプレゼントとして、焼き穴子を送ってくれました。
相方が「今年も送ってきてくれるかな」と私以上にワクワクして待っていた
のですが、残念ながら今年のプレゼントは違うもの(私は嬉しかった)。
がっくし肩を落とす彼を見て、今回神戸に帰った際には必ず下村の穴子
買ってくるよ!と約束していました。

そして持ち帰った焼き穴子を使って、大好物の穴子ご飯を。
穴子の頭を落として身は刻み、出汁(酒・みりん・薄口醤油で味付け済)と
米、そして穴子の頭を入れて普通に炊きます。
炊き上がったら頭は出して、刻んだ身の部分と三つ葉を加えてしばらく
蒸らし、ざっくり混ぜて出来上がり。

海外出張帰りだった相方にとっては美味さ倍増だった模様。
よかったよかった。

2010/09/27

釜玉うどん


釜玉うどん, originally uploaded by Casa dell'Albero.

一気に秋の訪れの様子です。
気温がぐーんと下がり、秋雨が降り、この夏の熱気を静めてくれて
いるような、そんな感じがします。

ほんのりあったかいものを食べたい気候にぴったりの一品。
いただきものの讃岐うどんを茹でて、熱々のうちに生卵と醤油で
絡め、ねぎを散らしていただきました。
卵かけご飯のうどん版、または和製カルボナーラなどと呼ばれる
釜玉うどん。間違いない美味しさです。

・・・実際には夏真っ盛りの35℃前後の気温の中、食べたもの。
涼しくなるまで載せるの待ってよかった。

2010/09/22

醤油うどん


醤油うどん, originally uploaded by Casa dell'Albero.

先週神戸に帰っていたときには、全国的に気温が下がったのに加え
実家が田舎にあるものですから、夜は寒いぐらいだったのですが、
こちらに戻ると一転してまた30℃超え・・・。
夏の終わりには寂しさを感じるものですが、今年は早くほんとに秋が
こないかなぁと思います。もうもう夏いいです。

暑い夏場に活躍したのが、いただきものの讃岐うどん。
茹でた後キンキンに冷やして、辛い夏大根とたっぷりのねぎ、そして
これもいただきもののすだちをきゅっと絞って。あれば生醤油をピヤッと
かけたら全体を混ぜ混ぜ。讃岐で一番好きだったうどんの食べ方です。
体の中から浄化されるような清々しい味がします。

次回はこのうどんを使ってあのうどん料理を。

2010/09/21

via olivi


via olivi, originally uploaded by Casa dell'Albero.

大変長らくお休みをいただきまして、申し訳ございませんでした。
本日より通常営業を開始します。
尚、今週は23日が祝日のためお休みさせていただきます。

お盆やお正月以外では久しぶりに神戸に帰っておりました。
行事があまりない中での帰省は、ゆっくりできて心地良かったです。
行きたかったこんなとこや、こんなとこにも母と出かけたり、なかなか
できない大阪で一泊してみたり。
美味しいものをたくさん食べて、スイッチが入ったように買い物をたくさん
して。とても享楽的な一週間でした。

北イタリアのお話もそろそろ終わりです。
今後は思い出したように、時々写真とともに紹介することもあるかも
しれませんが・・・。

宿泊していたBaia Beniaminで食事のときに出てきたオリーブオイルが
大変美味しくて、売っているというDolceacquaという町にあるエノテカ
まで行ってきました。お店のスィニョーラはとても親切で、お目当てのタジャスカ
オリーブオイルを購入できてニコニコしながら、Dolceacquaの町を
散策。あまり時間がなかったので、ほんの少ししか見れませんでしたが、
小さな町なのに人が多くて、子供たちは広場を走り回り、年配の女性は
ベンチに腰掛けておしゃべり。男性陣はバールでトランプに興じていました。
生活の匂いがするとても素敵な町、Dolceacquaでした。

町中で見かけた小路。
Via Oliviというところに、このあたりがオリーブオイルの要所であることを
偲ばせます(Strada dell'Olioもありました)。

2010/09/10

お知らせ


basilico!, originally uploaded by Casa dell'Albero.

トップページにてご案内しておりますように、9月11日(土)から
20日(月)まで臨時休暇とさせていただきます。
ご迷惑をお掛けしますが、どうぞよろしくお願い申しあげます。

店主

リグーリアで見かけたバジリコはスイカの箱に入っていても、
みずみずしくそこら中に香りを放っていました。
こんなバジリコでペスト・ジェノヴェーゼを作ったら、そりゃあもう
美味しい訳でして。食べながら思わず鼻の穴がふくらむぐらいです。

2010/09/07

tajarin ai funghi


tajarin ai funghi, originally uploaded by Casa dell'Albero.

ピエモンテのパスタといえば、詰め物をしたアニョロッティ・デル・プリン、
そしてタヤリン。タヤリンはピエモンテの方言でタリオリーニのことで、
卵の黄色が鮮やかな細いのにコシのあるパスタです。

私はタヤリンが大好き、特に合わせられるソースが好きです。
滋味溢れるウサギやウズラのラグーだったり、白トリュフの季節だったら
バターで和えただけのタヤリンにたっぷりの白トリュフのスライスが
かかったり・・・。
中でも一番好きなのが、生のポルチーニがたっぷり入った「tajarin
ai funghi」。立ち上る香り、ポルチーニのしゃきしゃきした食感、溢れる
旨み・・・。バルバレスコが堪らなく合う一皿です。
日本でも生のポルチーニは秋になると空輸され、イタリア料理店でも
食べられますし、高級スーパーなどでも手に入りますが、お値段も
そこそこの覚悟がいります。そんなときに活躍するのが、乾燥ポルチーニ。

大好きな街、Monforte d'Albaのピッコロなチェントロに、とっても
お気に入りのワインや食材を売るエノテカがありました。
ここで売っていたラベルもついていないような乾燥ポルチーニ
大変美味しくて、行ったときには必ず購入していたのですが、今回の
旅でいくら探してもそのエノテカがない(涙)。
小さな街なので、見落とすなんてことはありません。
どうやら一角でビルの工事をしていて、その一階に入っていた模様。
改装中でまたオープンすると信じたいのですが、次回行ったときには
あるでしょうか・・・。
仕方がないので、他の食材屋さんで買ってきましたが、やっぱり
あの絶品乾燥ポルチーニにはほど遠い・・・。

それでも気を取り直して、そのポルチーニとタヤリンで作ったのがこちら。
日本には世界に誇れる美味しい茸、シイタケがあるのでそれを使って。

1. 乾燥ポルチーニは水で戻して、刻んでおく
2. 少量のニンニクをエクストラバージンオリーブオイルで炒め、
  スライスしたシイタケを加えて炒めたら、刻んだ乾燥ポルチーニと
  戻し汁(上澄みだけ)を入れて少し煮詰め、塩・コショウも加える
3. 茹でたタヤリンとみじん切りのイタリアンパセリを加えて和える

タリオリーニやタリアテッレ、もちろん普通のスパゲッティでも美味しく
出来ます。ポルチーニの香りがふんわりし、シイタケの風味も素晴らしい
旨みたっぷりのパスタ。ぜひお試しください。

※9月11日から20日まで臨時休業いたします。
 ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願い申しあげます。

2010/09/02

piccolo panino tartufato

ものすごく蚊に刺される体質です。
誰かと一緒にいても、刺されるのは必ず私。
子供の頃、夕食中に少し開けられていた窓から一目散に私を
目掛けて飛んでくる蚊を見つけたことがあります。
家族4人でいるのに、迷うことなく私だけを狙っている。
目の前まできたときに、たたいてやりましたけどね。
今でも、蚊の多い実家に帰ると悲惨な目に遭います。
機密性の高いマンションで暮らしている今では、あまり蚊に出会うことは
ないのですが、先日集荷に来た宅配便のドライバーの方とほんの少し
立ち話をしている間にやられました。
その後、家の中でたらふく血を吸ってフラフラと飛んでいる張本人を発見。
やっつけるのは簡単でした。あんなにお腹いっぱいになっていたのだから、
向こうも後悔はしていないでしょう。

・・・くだらない話で始めてしまって、すみません。
もう少し残っている北イタリアの食です。
ピエモンテのアルバといえば、最高峰の白トリュフが採れることで有名。
トリュフ市のたつ時期には、静かな街に世界中の美食家が訪れ、それは
それは賑やかになります。私も3年前に行きましたが、ほんとに街中に
トリュフの香りが漂い、リストランテに入るとむせ返るようです。
秋にはフレッシュなトリュフがあふれるアルバの街ですが、それ以外の
季節でもトリュフの加工品は手に入ります。
アルバのメインストリートにはたくさんのエノテカや食材店が並び、
トリュフの加工品をメインに扱う店もいくつかあります。
その中でも有名なお店のひとつが、Tartufi Ponzio。
今回は、トリュフ入りのバターと、トリュフ入りのチョコレートなどを色々
購入しました。トリュフ入りバターは、お料理好きな方へのお土産にも
最適です。茹でたパスタにそのままからめて、もちろんパンに塗って、と
色々楽しめます。

そんなトリュフ入りバターで作ったのが、小さなパニーノ。
フィレンツェでひと口サイズのトリュフのパニーノを出してくれるお店、
Procacciのものをイメージして作りました。

1. ジャガイモを皮付きのまま柔らかくなるまで茹でる
2. 皮をむいたら裏ごしし、リコッタチーズ、トリュフバター、塩と混ぜる
3. 小さなパンをふたつにカットし、間に(2)をはさむ

Procacciで勧められるように、これにはぜひスプマンテを。
トリュフがふんわり香る贅沢なパニーノの出来上がりです。

Tartufi Ponzio
Via V. Emanuele 26
12051 Alba (CN)

2010/08/30

biscotti di meliga


biscotti di meliga, originally uploaded by Casa dell'Albero.

もう8月も終わりだというのに、まだまだ暑い日が続きますね。
何とか買い物には行けるぐらいの気温になってほしいものです・・・。

さて、もう少し北イタリアの食について。
ピエモンテの名物焼き菓子、paste di meligaはポレンタ粉で作られ
ます。プレシーディオ認定の素朴なビスケットで、コーンの粒粒した
食感と甘みがとっても美味しい。

トリノの空港の売店で見つけたbiscotti di meliga。
こちらも壊れやすいビスケットだったので、大切に持ち帰りました。
トリノの空港ではピエモンテの名産品が結構買えます。
買い忘れたお土産や、日本でも試してみたい食材などが揃うので
出発までの楽しみになっています。

2010/08/27

nocciole piemonte I.G.P. tostate

このとき初めて食べたnocciole(ヘーゼルナッツ)をトーストしたもの。
トーストしたてで、まだ温かいヘーゼルナッツは濃厚な風味がしました。

ピエモンテの特産品であるヘーゼルナッツは、主にチョコレートと一緒に
商品化されていることが多いのですが(ジャンドゥイオッティなど)、
ストレートにヘーゼルナッツを食べたのは、今回が初めてかも。
その美味しさに驚いて、アルバのメインストリートを歩いていたときに
数ある食料品屋さんで普通に売っていたので一袋購入してみました。
真空パックされていたトースト済のヘーゼルナッツ。ピエモンテI.G.P.です。
日本に持ち帰って真空パックを開けてみると、結構な量があります。
一粒つまむと、これまたピエモンテの大地の香りがしました。

私にとってのピエモンテの記憶は、いつも香りから呼び起こされます。

2010/08/25

grissini stirati a mano e foglie di farro

ピエモンテで忘れてならない食べ物といえば、グリッシーニ。
ピエモンテ発祥の最も細いパン(分類上パンですよね)。
カリッとした口当たりは北イタリアのアペリティーヴォには欠かせません。

ピエモンテのリストランテでは、手延べグリッシーニがかごに入って、
または布にくるまれて運ばれてくるところがあります。
工場で大量生産された袋入りのものではないグリッシーニは歯応え軽く、
香り高く、これだけでワインが楽しめるほど。
滞在中はたっぷり享受できた手延べグリッシーニのある食事ですが、
これを日本に持ち帰るために訪れたのがバローロ村にあるパン工房
「クラヴェーロ(Cravero)」です。

バローロ村の入り口にある小さなお店のクラヴェーロは、ごく普通の
店構えで、食料品やペットボトルの水なども売るよろずやのよう。
でも、ここで手作りされているグリッシーニがそれはそれは美味しいのです。

まずとにかく長い!
長いまま袋に入れられたグリッシーニは圧巻です。
長い両端は手延べであることを証明する「つまみ跡」が。
見るからに香ばしい香りがしてきそうです。
小さなお店の中には、その美味しさを知っている地元の方から観光客まで
いっぱい。各自グリッシーニや自家製パンを選んでいます。
私たちもその中に混じって、最もプレーンなグリッシーニ、「Grissini
stirati a mano CLASSICI(手延べグリッシーニ・クラシック)」を一袋と
「Foglie di farro(小麦の紙)」を一袋購入。
Foglie di farroは、その名の通り薄く薄く紙状に焼いたもの。
どちらも壊れやすいので、大切に手荷物で持ち帰りました。

小麦の香りのぷんとする、香ばしい味。
思いのほかしっかりついた塩味も心地よい。
ピエモンテの香りや風景が思い出される、私たちにとってはちょっと
ノスタルジーを感じさせる食べものです。

F.lli Cravero
Via Roma, 63
Barolo, Italia

2010/08/19

夏ごはん


夏ごはん, originally uploaded by Casa dell'Albero.

もうひとつ夏のごはんを。

以前、和歌山の梅生産者の方がテレビで紹介していた梅ごはんです。
試しに作ってみたところ、大変美味しかったので夏の我が家の定番に
なっています。

作り方は:
1. 洗ったお米に白米を炊くときと同量のお水をはり、梅干を入れて炊く
2. 炊き上がったら千切りにした茗荷と大葉を加えてざっくり混ぜる

これだけ。
梅干の塩分だけで食べるので、出汁も醤油もいりません。
茗荷と大葉の香りが爽やかでいくらでも食べられます。
加える梅干の量はお好みで。大きさにもよりますが、私は1.5合に1個
(3合に2個)使用しています。ぜひ昔ながらのすっぱい梅干を使って
ください。

2010/08/17

なすの揚げ浸しそうめん

昨日より通常営業に戻りました。
お休み中にご注文いただきましたお客様、お待たせしました。
昨日中に発送させていただいております。

例年通り神戸に帰省したお盆。
今回は車で帰ってみました。
土日千円に釣られた訳ではないのですが、こちらに戻ってくる日は
14日の土曜日。ドキドキしながら高速に乗ったところ・・・。
あれっ、京都の渋滞を越えたらスイスイ走るぞ。
恐れおののいていた大和トンネル付近も18kmの渋滞といいながら
進めます。結局休憩を2回して所要時間は9時間。往路は平日だった
のですが、ほとんど変わりませんでした。

渋滞予想がすごいことになっていたので、「今日中に帰れるかなぁ」
なんて思っていたのですが、なんのなんの。余裕余裕。
今年のお休みは分散傾向にあるようで、次の日もその次の日も
渋滞はあったようですが、とんでもないことにならずによかったですね。
ちなみに車を運転し続けた相方はやっぱりお疲れのようでした。
隣で運転技術や機転を褒め倒し、励まし続けた私も若干お疲れです・・・。

そして戻ってきたとたんにびっくりするぐらいの猛暑。
こうも暑いと火を使うのは嫌になるし、あっさりしたものばかりを求めます。
が、ときにはやっぱり体に力をつけるものを食べたい。
そんなときにお勧めなのが野菜の揚げ浸しです。
なすとしし唐をエクストラバージンオリーブオイルで素揚げし、お酢を
少量入れただし汁に漬け込みます。よくよく冷やしておろし生姜、大葉を
添えていただきます。冷たくてコクのある一品は、夏にぴったり。
作る人は少し大変ですが、酷暑の中がんばって働いてきたお父さんに
出したら感涙ものだと思います。

たくさん作って残ったら、翌日のお昼ご飯に素麺と一緒にいかがでしょう。
茹でて冷水できりっと締めた素麺に、なすとしし唐を漬け汁ごとたっぷり
かけます。真夏のお昼に嬉しい素麺も、いつも同じ味だと飽きてしまう。
こんな目先が変わって、ボリュームもある冷やし素麺だと夏休み中の
お子さんも喜んでくれるかも(渋い嗜好のお子さんであることが前提
ですけど・・・)。

素揚げのときに使うオリーブオイルは、ぜひGiachiのドルチオリオを。
デリケートな風味のオイルが野菜の美味しさを引き出し、和風の出汁にも
ぴったりです。良質なオリーブオイルで揚げると油っこさを感じず、でも
コクが加わり、とっても美味。ぜひお試しください。

次回はもう一品、暑い夏にぴったりのご飯を紹介したいと思います・・・。
北イタリアの食については、その後もうしばらく続きます。

2010/08/06

miste dissetanti Leone


miste dissetanti Leone, originally uploaded by Casa dell'Albero.

トップページにてお知らせしておりますように、8月10日(火)~15日(日)
まで夏季休暇とさせていただきます。
8月9日(月)16:00までにご注文いただきました商品は、休み前に発送
いたします。それ以降のご注文は、16日(月)より順次発送させていただき
ますので、どうぞよろしくお願いいたします。

トリノのカフェやバールなどで見かけることができるLeone社のキャンディ。
ラムネみたいなのですが、少し固い。
このアンティークな雰囲気の缶が欲しくて、買ってきました。
お土産にも最適です。

これはカフェ・トリノの缶。
色々な種類があるようですので、探してみると楽しいかもしれません。

2010/08/04

pasticcini freschi


pasticcini freschi, originally uploaded by Casa dell'Albero.

ビチェリンと一緒にオーダーした、パスティッチーニ(プチフール)。
イタリアでドルチェを食べると、びっくりするぐらい甘いものが出てきて
閉口することがありますが、トリノの伝統的なカフェでは、見た目も
美しくて、とっても美味しいこんな小菓子がいただけます。

きれいにディスプレイされたパスティッチーニを指差しながら、
『これとこれを入れて、適当に盛り合わせてください』とお願いすると
こんな感じで出てきました。

ひと口サイズのこれらをつまみながら、ビチェリンをすすります。
甘いものが好きな人も、またそうでない人にも楽しめる優雅なカフェ時間。
トリノでお勧めの過ごし方です。

2010/08/02

bicerin


bicerin, originally uploaded by Casa dell'Albero.

こんな暑い季節に紹介するのも何かとは思いますが・・・(汗)。
トリノに行ったらぜひ飲みたかったもの、bicerin(ビチェリン)です。
本来は厳しい寒さの冬に飲むものなのですが、6月末に飲んでしまった
という・・・。いいんです、次いつ来れるか分からないのですから!

ビチェリンとはエスプレッソにチョコレート、泡立てたミルクを混ぜ合わせた
もの。苦いエスプレッソに濃厚なチョコレートが大人のおやつな雰囲気を感じ
させます。

トリノにはたくさんの優雅なカフェがあり、カフェ文化が長い歴史の中で
根付いている所。冬なら何軒かのカフェをはしごするのも良いですが、
結局今回は1軒しか行けませんでした(涙)。
宿泊したホテルのすぐそばにあるサンカルロ広場に面した、カフェ・トリノ。
ベルエポック様式の内装でエレガントな雰囲気。
数々のパスティッチェリアも魅力的です。

ビチェリンはアルバのバールでもメニューに見かけたので飲んでみた
のですが、ドロドロで甘ったるくて、「これが大人の味??」と半分以上
残すことに。本場トリノで飲んだそれは、全く違う濃厚なのになめらかで
後味にべったりした甘さなど残らない、大変美味しい飲み物でした。

Caffè Torino
Piazza San Carlo, 204
10121 Torino, Italia

今回の旅行記をまとめ始めました。
こちらは時系列にしておりますので、このブログよりは分かりやすいかと。
約2週間ごとの更新ですので、年内に終わるかちょっと焦っておりますが、
気長にお読みいただけましたら、うれしいです。

2010/07/27

Hotel Villa Beccaris


Hotel Villa Beccaris, originally uploaded by Casa dell'Albero.

順序が逆になってしまいますが・・・。
今までご紹介しましたBaia Beniaminに行く前に、ピエモンテで
宿泊した宿です。

今回の旅は、まずトリノに入り1泊、翌日にアルバへ向かい、
アルバ郊外の宿、Locanda del Piloneで1泊、そしてアルバから
車で30分くらいの小さな町、Monforte d'AlbaのHotel Villa Beccarisで
2泊、そこから一気に車でリグーリアに入り、フランスとの国境の町
VentimigliaにあるBaia Beniaminで2泊。さらに北上し、トリノに戻って
2泊、といった旅程でした。

Monforte d'Albaは、初めてピエモンテを訪れたときに滞在した思い出
深い町。その頃バローロに目覚め、ワイナリー訪問を目的に真夏の
ピエモンテ旅行をした私たちは、3軒のワイナリーを訪れ、夏真っ盛りに
重いワインを飲み続けてすっかりグロッキーに。そんなとき、滞在していた
このHotel Villa Beccarisの中庭で冷たいビールを飲んで、「やっぱり夏は
ビール!」と実感したのでした。

Monforte d'Albaの高台にあるHotel Villa Beccarisは大人のホテルと
いった雰囲気を持ちます。決して多くない客室に、小さな中庭。
小さなプールからは一面のブドウ畑が眺められます。
プールサイドにはデッキチェアが並び、そこでのんびり読書をしたり
うたた寝したり。冷たい飲み物や軽い食事(サラダやサンドイッチなど)を
頼むこともできます。ただし、このホテルにはリストランテはないので、
食事は近郊の町などで。でもここは南ピエモンテ!キラ星のごとく輝く
それは魅力的なリストランテがありますので、心配は無用。ホテルの
レセプションでもお勧めのお店を紹介してくれます。

ピエモンテの小さな町にはおしゃれなアグリツーリズモなどがあり、
どこに泊まるか悩ましいところですが、アグリよりもう少しサービスが
充実していて機能的で、でも大型ホテルよりアットホームで洗練された
大人の雰囲気漂うこのホテルを私たちはとても気にっています。
宿泊客はアメリカ、イギリス、ドイツなどの方が多かったように思う今回の
滞在。自然に囲まれたところなので、トレッキングなどに出かける人たちも。
そして夜はみんなそれぞれお目当てのリストランテに散っていきます。

Hotel Villa Beccaris
Via Bava Beccaris, 1
12065 Monforte d'Alba CN, Italia

今回の旅の写真をまとめました。
こちらからスライドショーでご覧いただけます。
お時間のある方はぜひどうぞご覧下さいませ。

2010/07/21

pappardelle al pesto genovese

あづい。言ってどうなるものでもないですが、暑いですねぇ。

前回の続き・・・。

美味しい朝食を食べた後、ホテルを出てまずはニースに向かいました。
高速乗って到着したニースは、人・人・人!で車を停める場所を探す
のにも一苦労。ようやくスペースを見つけて、メーターにお金を入れて
チケットをフロントガラス付近に置いたら、街を散策。
あまり予備知識がなかったのもありますが、結構な広さにたくさんの人で
すっかり疲れてしまいました。それでも初めて訪れる街は楽しく、イタリアとは
やっぱり違う風景にワクワクします。「ヴェトナムと建物が一緒やねぇ」と
本家を前にして、ヴェトナムに行ったことがある二人してうなずきあう。

なーるほど、ニースってこんなとこね、っと納得したところで、モナコへ
向かいました。とにかく道が混んでいて、モンテカルロまで入るのに
たいそうな時間を要しました。ようやく着いて、すごいねーお金持ちの
匂いがするねー、停まってる車がすごいねー、港にはあんな豪華客船!
など写真を撮りまくってモナコ観光終了。一度は見ておく価値ありですな。

そんなこんなで、久しぶりに観光観光した半日を送り、気づいたら水しか
飲んでいない・・・。お腹減ったね、でもあまり美味しそうなお店見つけ
られなかったし、いっそのこと宿に帰ってランチ食べようよ、と14:00に
ホテルに帰還。

明日にはリグーリアを離れるのに、まだpesto genovese(ジェノヴェーゼ・
ペースト)を食べてない!とずっと気になっていたので、ようやくここで
ノルマを果たします。山盛りのパッパルデッレ・アル・ペスト・ジェノヴェーゼ。
空腹だったし、疲れてたし、暑かったし、戻ってきてホッとしたし、で何だか
美味しいパスタがさらに美味しく感じます。よく冷えた白ワインと一緒に。
ペスト・ジェノヴェーゼがあまり好きではない相方(信じられん)は、野菜
不足を実感していたので、サラダを食べていました。朝、仕入れから
戻ってきたところを偶然見かけたのですが、その手に持った箱からのぞいて
いた真っ赤なトマト。それがたっぷり入ったサラダは、瑞々しくてとっても
美味。サラダ用に持ってきてくれたオリーブオイルが大変美味しかったので
夕食前に買いに行ってきました。美味しいタジャスカオリーブオイルが
見つかってこちらもクリア。

これで心置きなくリグーリアを発てます。

2010/07/20

piccola ma buonissima colazione

引き続き、Baia Beniaminのお話。
部屋が5つあると言いましたが、そんなに豪華なものではありません。
とても簡素で、特にバスルームは最低限の機能のみ。
その割には1泊あたり結構いいお値段なので、次回またここに泊まるかと
いうと、ちょっと悩むところです。それでもロケーションの素晴らしさ、
美味しい食事のあとそのまま寝るだけという便利さ、そしてこの美味しい
朝食のことを考えると、また泊まってもいいかな・・・と思うのです。

タイトルの『piccola ma buonissima colazione』とは、『ささやかだけど
最高に美味しい朝食』といった感じ。
クロワッサンにごくごく普通のパン、ヨーグルトにオレンジのスプレムータ
(絞りたてジュース)、エシレバター、そしてカプチーノ。
イタリアでもそこそこのホテルに泊まると、ハムにチーズ、卵料理などが
並びますが、こちらは潔いこれぞイタリアの朝食!でも全部が本物!
まずスプレムータの美味しさにびっくりします。ちゃんとした甘さと酸味が
存在し、濃厚なのにさらさらと喉を潤します。クロワッサンとパンの美味しさ、
そしてエシレバターが付いてくるところには、フランスが近いことを認識させ
られます。久しぶりにパンにバターをつけて食べましたが、いくらでも
食べられそう。

これらを朝、砂浜を散歩した後に、昨夜と同じテーブルで波の音を聞き
ながらいただけます。今まで食べたどんな豪華な朝食よりも美味しかった。
宿泊しなければ味わえないこの『piccola colazione』。
やっぱり次回も泊まってしまうかな。

2010/07/12

Baia Beniamin

月曜の朝から眠すぎます・・・。
むくりと起床の3:30。
スペイン vs オランダ、決勝戦ですもの。
イタリアの次に好きなスペイン。
がんばって応援しなきゃ。

全員にイエローが出てもおかしくない、オランダ相手によく
我慢しましたね。コーナーをゴールキックと誤審したと、すでに
ネットでは色々出てますが、イニエスタが決めてくれたのは
うれしかった。あんなに小さな体なのにね、すごいすごい。
個人的にスナイデルは好きなので、かわいそうでしたが・・・。

次は2014年のブラジル大会ですね。
実は小学生のときにサッカーをしていたのですが、そのとき一緒の
チームにいた友達と『いつかW杯をブラジルでやるときには、世界中の
どこにいたとしても一緒に観に行こうね』と約束したのでした。
高校まで一緒だった彼女は、その後アメリカの高校→アメリカの大学、
そしてメキシコへ留学し、メキシコで就職しました。私は高校卒業後に
アメリカのコミュニティカレッジへ。途中まで連絡を取り合っていたの
ですが、今は疎遠になってしまいました。
ブラジル大会ということで、思い出した彼女。元気にしてるのかな。
まだメキシコにいるのなら、ブラジルにも行っちゃったりするのかな。

前置きが長くなりましたが、今回のイタリアで夢のような時間を過ごせた
場所、Baia Beniaminの紹介です。
Baia Beniaminはイタリアとフランスの国境の街、Ventimigliaにあります。
国境まで1kmという近さ。5室だけの部屋も付いているリストランテです。
国道沿いの門を入ると、広い敷地。どんどん海のほうに下りていきます。
リストランテは、もう海の上に立つよう。目の前には地中海が広がります。
ビーチにはビーチパラソルとデッキチェアが置かれ、タオルも用意されて
います。宿泊者は、こちらでのんびりすることも出来るのです。
ここで2泊した私たち。Ventimigliaを訪れたのは、実はもう一軒の有名な
リストランテ、Balzi Rossiに行くためでした。ここのオーナー夫婦と、以前
ピエモンテのワイナリーで出会い、いつか来てね、と言われていたのです。
今回の旅で真っ先にこのリストランテ訪問を予定に入れたのですが、出発
数週間前に、お店を臨時休業しなければならなくなったの、、と連絡が。
大変残念だけど、しょうがないね、と言っていたら、なんとご主人が急病で
私たちが旅行中にお亡くなりになったのでした。帰国後、そのことを聞いて
びっくり。一時期持ち直したようで、お店を開けられるかもしれない、だから
来てもらえるかも、などマメにもう一人の友人を通じて、連絡をくれて
いたのですが・・・。大変ショッキングな出来事でした。

・・・で、Ventimigilia訪問は変更せずに、宿泊するBaia Beniaminで
初日の夕食を予約しました。それがですね・・・すばらしかったのです。
まず、日本人の料理人がいること判明。私たちが予約したときからオーナー
から聞いていたようで、ばったり出会ったときに『お聞きしてました』と言って
いただきました。ディナーの際には厨房から出てこられ、食べられる量と、
好みを尋ねて下さり、そして本日のお勧めなどを説明してくれます。
前菜はお勧めを盛り合わせにしてもらい、パスタはタリオリーニを手長えび
のソースで、そしてメインはアンコウのグリルを(全部一人前をシェア)。

写真がその一品、前菜を盛り合わせにしてもらったもの。
ムール貝にタコのグリル、そしてバッカラ(干しダラ)とジャガイモを
マンテカート(ムースのようにふわっと調理)したもの。これがですね・・・
びっくりするぐらい美味しかったのです。私たちは、イタリアでは好んで
肉料理を食べるのですが、初めて魚介類で美味しいと思いました。
繊細で香り高く、旨みがぎゅっと凝縮されています。
その後に続くパスタ、そしてアンコウもとっても美味しかった。
ワインは、地元の白ワイン、ピガートを。地元で飲むのだから当たり前なの
かもしれませんが、とてもお安くて(確か25ユーロくらい)、すっきりした
爽やかな美味しいワインでした。
デザートにはクレーム・ブリュレをいただきました。こんなとこにも
フランスが近いんだな、と感じます。これがまたすばらしく美味しかった。

お料理もさることながら、ロケーションが抜群なんですよね。
波音を聞きながら、月明かりのもとシーフードをいただく。
後は部屋に上がって寝るだけ。ものすごく幸せを感じるディナーでした。

そんな色々な条件がそろって最高の時間を過ごせたのですが、その中でも
日本人のとっても機転がきく料理人の方がいらっしゃったことが大きかった
です。彼の名前は菱田さん。年内はこちらのお店にいらっしゃるそうです
ので、彼がおられる間に行かれることをお勧めします。

どれぐらい気に入ったかというと、次の日のディナーにも予約を入れ、
そしてディナーで食べること決まってるのに、コートダジュールを回って
疲れて空腹で帰ってきたときにランチまで食べてしまったくらいです。
カメリエーレの二人も笑顔が素敵でやさしくて、色んなことが居心地いい。
Ventimigliaは、今回行けなかったBalzi Rossiにまた行かなくちゃいけない
ので、その際にはここをまた絶対訪れたいと思います(でもその時には
菱田さんはいなくなっちゃってるんだな・・・)。

Baia Beniamin
Corso Europa 63, Grimaldi Inferiore,
Ventimiglia 18039 Italia

2010/07/08

日本 vs オランダ戦のお供

先日も書きましたように、今回のイタリア滞在中はW杯グループステージ
真っ只中。カメルーン戦は日本で観ていきましたが、その次のオランダ戦は
アルバ郊外で迎えたのです。

試合開始は、現地時間13:30!
宿には早めに着いてサッカーが観たいの!とお願いしてチェックイン
させてもらいました。その夜は、宿のリストランテで食事予定だったので、
お昼はいらないよね、でも小腹は空いたし、試合観ながら何か飲んで
つまみたいよね・・・ということで、フロントに相方がお願いしてきて
くれました。ちょうどリストランテのランチタイムが終わる頃だったのですが、
サービスの方が宿で作っている白ワイン(アルネイス)をグラスにたっぷりと
そして、イタリアで飲み物をお願いしたら付いてくる、たくさんのおつまみ!を
部屋まで持ってきてくれました。

このおつまみ類がですねぇ・・・強烈に美味しかったのです。
手焼きのグリッシーニに、タジャスカオリーブの実のオイル漬け、
ピエモンテ産ヘーゼルナッツのローストしたものに、サラミ、そして
びっくりするぐらい美味のsalame d'la duja!生のサラミなのですが(脂肪に
漬け込んでいる)しっとりねっとりした食感に、ものすごい旨み。今まで何度か
ピエモンテで食べたことはあったのですが、間違いなくここのがNo.1です。

あまりにもの美味しさに悶絶しながら、これまた美味のアルネイスを。
窓のすぐ下の工場で作られているワインです。美味しくないわけない
ですよね。そんなこんなで、オランダ戦を観るのがメインなのか、
飲み食いがメインなのか分からない時間を過ごしたのでした・・・。

その夜、リストランテで食事したのですが、もちろんこちらもなかなか
でした。でも、この部屋でのアペリーティヴォ・タイムが素晴らしすぎて
どちらが印象に残っているかといえば、こっちなのです。
あのsalame d'la dujaを食べにだけでもまた行きたい・・・。

宿はアルバのチェントロから車で10分程行った高台にあります。
周りはブドウ畑に囲まれ、晴れた日にはアルプスの山々が望めます。
フロントスタッフのお兄さんも典型的なピエモンテのいい人。
やさしくて、少し恥ずかしがりやで、とても真面目な方でした。

Locanda del Pilone
Localita Madonna di Como 34
12051 Alba (CN) Italia

2010/07/05

carne cruda

さて、そろそろイタリアで食べたものから紹介していきたいと思います。

今回の旅で一番食べたもの、それは「carne cruda」です。
ピエモンテの名物料理で、生の仔牛肉を細かく刻んだもの。
ここに塩やオリーブオイルで味付けしています。

合計3回、違うお店で食べました。
以前行ったときにも1軒で食べましたので、今までピエモンテでは
4種類のcarne crudaをいただいたことになります。

今回食べた中で一番美味しかったのは、バローロにあるお店
Locanda nel Borgo Antico
ランチに伺ったのですが、行くまでに大変迷いました。
GPSを付けていたのですが、入力した住所通りに進むと間違いなく
ブドウ畑だと思われるところに入っていきます。
舗装はもちろんされていなく、石がゴロゴロしています。
しかも途中で道(らしきもの)がなくなった・・・。
お店に2回電話してようやく着いたときには、もう汗だく(暑かったのと
冷や汗とで)。

それでも美味しいものを前にすると、気持ちが落ち着いてきます。
とてもモダンな店内は天井が高く、テーブルの間も広くゆったり。
大きな窓からは光が差し込み、ブドウ畑を眺めながらのお食事。

そんな中私がいただいたのは、この写真のcarne cruda。
正式な料理名はもっと長く、"La coscia del vittelo da Fassone
battuta a coltello condita all'Albese"。直訳すると、「包丁でたたいた
ファッソーネ仔牛のモモ肉アルバ風」といった感じでしょうか。
トスカーナのキアナ牛と並ぶ、有名なピエモンテ牛である「Fassone」も
料理名に入っています。

甘くやわらかく、でも噛み締めるとお肉の味がふんわり広がる至極の一品。
相方が頼んだフォワグラを3種の調理法で料理した一品もすばらしかった。
2皿目は、私はこれまたピエモンテの名物料理である「Plin」を。
小さな詰め物をしたパスタは、セージバターソースなどで食べることが
多いのですが、こちらではアスパラガスと燻製したグアンチャーレと
ともに調理されていました。もちろんバターも使われていますが、軽く
仕上げてあります。美味しいです。
相方の2皿目は、乳飲み仔羊の肩肉を。キャセロールで調理したまま
出てきます。付け合せはアスパラガスにグラーナ・パダーノを和えたもの。
ミルクの香りがふんわりする、羊臭さなんて全くないその味は最高です。

こちらの料理はとても丁寧に作られているのですが、その調理法は
大変シンプルで、素材の良さを存分に引き出したもの。今時の現代風に
アレンジしたものでは全くなく、クラシックな料理であるのに古臭さは
微塵も感じない。伝統的なその土地の料理と食材を大事にしながら、
日々進化しているのが感じられるお店の姿勢に感心することしきりです。

ピエモンテに来たら再訪したいお店のひとつになりました。

大満足で、この日はランチだけで終了~。
夜は早々にMonforte d'Albaの静かな宿でぐっすり眠ったのでした・・・。

アチェート・バルサミコを値下げしています。この機会にぜひお求めください!

2010/07/01

お知らせ


il gatto, originally uploaded by Casa dell'Albero.

アチェート・バルサミコを値下げしました。
賞味期限は2010年12月31日までですが、大変お買い得に
なっております。ぜひこの機会にお求めください。
特にレッドラベルは、このクオリティでこの価格はかなりお勧めです!

写真はリグーリアの小さな町、Cervoにいた猫。
町と同じようにゆるーく寛いでいる姿がとてもいい。
眺めながら飲んだモヒートがさらに美味しくなりました。

2010/06/30

イタリアが静まり返った日


mi dispiace..., originally uploaded by Casa dell'Albero.

今朝は日本中の人が寝不足なのではないでしょうか。
私はまだ時差ボケが残っていて、最後まで日本対パラグアイ戦、しっかり
観ることができましたが、眠いなんて言っていられない試合でしたね。
あれこそ「よくやった」と言える戦いだったのではないでしょうか。
夢を見させてもらいました。本当にありがとう。

日本は本戦に入ってから快進撃を続けましたが、その反対だった国
イタリア。グループステージ真っ只中にイタリア滞在することになった
今回の旅。イタリアがニュージーランド(イタリア語ではNuova Zealand)に
引き分けたときには、Monforte d'Albaのホテルで、イタリア人の従業員
たちと一緒に観戦しました。何ともいえない空気を残して終了。

そして6月24日、スロバキア戦を迎えます。
私たちは部屋のテレビで観戦。「どうしたどうした」と言ってる間に
まさかの敗退。その夜、トリノの街に夕食に出たときには、不気味な
くらい静まり返っていました(他の街は分かりませんが)。
夕食後、ホテルに戻ってこちらももちろん気になっていた日本対デンマーク
戦の経過をフロントで聞いたところ、その時点で2-0で勝っている!と。
急いで部屋に戻る前に、フロントの人に「mi dispiace(残念)だったね」と
声をかけました。そしたら彼は「ふっ、今回のチームは期待してなかった
からね。全然平気だよ」と言います。
「あれ絶対強がりよね」とコソコソ言いながら、部屋に戻った私たち。
翌日の新聞はもちろん一面イタリア敗北の記事ですが、何故かテレビで
前回大会の決勝戦、イタリアが優勝を決めた試合を放映していました。
やっぱり昨夜のフロントスタッフの一言は強がりで、イタリア人たちは
とても傷ついていたのでしょう(帰りの空港で少し話しをしたイタリア男子も
「たかがサッカーさ」なんて言ってましたが、絶対そんなことないはず)。

ちなみに、今回フランクフルト経由でトリノに入ったのですが、日本から
フランクフルトに着いたちょうどその時、ドイツとセルビアの試合中でした。
空港中のテレビ全てが放送しており、空港内のバーではビール片手に
ドイツ男たちがテレビを凝視しています。試合終了間際でしたが、1-0で
ドイツ負けてる。私たちもビールとソーセージを買って、仲間に加わります。
空港ですから、みんな飛行機に乗らなきゃならないわ、試合経過は気に
なるわで、てんやわんやです。結局ドイツが負けた時点で、わらわらと
散っていきました。

日本でもこんなに盛り上がったワールドカップ。
本場ヨーロッパでは、スポーツチャンネルで一日中放送しています。
特にsky tvというケーブルテレビが入っているところでは、ライブ中継が
終わった途端に別チャンネルで録画放送を始めることも。
日本対オランダ戦なんて、2日間で少なくとも4回はフル放送していました。
自国以外の国の分析もすごいです。試合前も試合後も「あーでもない、
こーでもない」と延々とテレビの中で討論。このサッカーへの飽くなき
探求が強いチームを作るのかもしれません。

でも、自分の国が勝つとこんなにうれしいものなんですね。
次の大会以降は、本気でベスト8狙っていけるかもしれません。
日本もイタリアも消えてしまいましたが、決勝までがんばって観て
いきたいです(時差ボケ維持するほうがいいのかも)。

2010/06/29

ただいま


Cervo, originally uploaded by Casa dell'Albero.

ピエモンテとリグーリアの旅から無事戻りました。

それはもう、うっとりするほど美味しいものから、途方に暮れるほど
口に合わないものまでたっぷり堪能してきました。
初めてのリグーリアは夢のように居心地の良いところで、少しシャイで
とってもやさしい人たちにすっかり癒されました。
ピエモンテは何だか懐かしい場所に帰った気分になり、もうすっかり自分の
一部になったよう。慎み深い洗練さは、やっぱり健在でした。

現地で出会った食べもの、風景、感じたことなど、これから少しずつ
このブログやメルマガで紹介していきたいと思います。
ぜひおつきあいくださいませ。

写真はリグーリアの小さな町、Cervo。
迷路のような小路を曲がるたびにこんな風景に出会えます。
イタリアの小さな町には幸せがたくさんあるのです。

※お休み中にご注文いただきましたみなさま、順次発送しておりますのでお待ちください。

2010/06/16

お知らせ


トップページにてご案内しておりますように、6月17日~28日までお休みをいただきます。
商品の発送とお問い合わせ等への返信は、6月29日以降になります。
ご迷惑をお掛けいたしますが、よろしくお願い申しあげます。


※尚、本日発送のご注文受付は先程終了いたしました。

※※誠に申し訳ございませんが、プリモリオ500mlとコッレ・デル・ジャッキが品切れ中です。
次回入荷時期は未定ですが、決定次第お知らせいたします。
プリモリオ1000mlは在庫がございますので、よろしければこちらをお求めくださいませ。


それでは、、北イタリアへ行ってまいります!

2010/06/11

zuppa fredda di asparagi

トップページにご案内しておりますように、6月17日~28日まで
お休みをいただきます。久しぶりのイタリア!そしてまた北イタリアへ
行ってまいります。3度目のピエモンテ、そして初めてのリグーリア。

予定を立てるのが大好きな私なのですが、今回作った旅程の
Agendaにはレストラン名が入っているだけ。ランチもディナーも
毎日予約しておこう!と行きたいお店をピックアップしていたら
相方に激しく止められました。2食は絶対無理!とのこと。
薄々感づいてはいたものの、胃薬持参でも制覇しようと思っていたの
ですが、ごもっともな意見で。泣く泣く半分に削りました。
でも密かに行きたいリストも別に持っていまして。現地でごり押し
しようかなと思っています。

ようやく暑くなってきたような感じです。
これからの季節には、まず冷たいスープなんかがあると嬉しい。
ブイヨンを使わない野菜だけの甘みで作ったアスパラガスの冷製
スープです。

玉ねぎをよく炒めて(焦がさないように)、そこに小口切りにした
アスパラガスを加えてさらに炒めます。ひたひたの水を加えて
塩、コショウし、水がほぼ無くなるまで煮詰めます。
これをミキサーにかけてゆるいペースト状にし、牛乳で好みの
濃度にのばして冷やしたら出来上がり。
お好みで仕上げに生クリームを加えるとコクも出ます。

カボチャやグリーンピースなどでも美味しいと思います。
食欲のない方にも、食欲のありあまる方にもお勧めの一品。

野菜をじっくり炒めるときには、ぜひ美味しいエクストラバージン
オリーブオイルで。今回はグリーンの野菜にとてもよく合うプリモリオ
使用しました。

2010/06/09

soufflé di patate e parmigiano

同じジャガイモを使ったオーブン料理でも、こちらはふんわり
膨らんだスフレでございます。

「あっ」という間にしぼむので、いかに早く食べ始めるかが
勝負。その上写真まで撮るなんて、どんなに落ち着いた人で
あっても慌てること必至。

つまり普段から落ち着きのない私のような人は、やけどの一つや二つは
覚悟しなければなりません。あたたたた・・・。

2010/06/07

torta di patate


torta di patate, originally uploaded by Casa dell'Albero.

1ヶ月ほど前に散々酷使したケーキの型を使って、
しょっぱいものを焼いてみました。

ジャガイモのトルタです。
ハムやチーズ、イタリアンパセリなどを入れて。
冷ましてから取り分けていただきます。
前菜にぴったりですが、大きめに切り分ければランチにも
充分なボリューム。よく冷やした白ワインと一緒に。

2010/05/31

insalata di carota e ricotta

甘くてやさしい味のサラダです。

ニンジンは細切りにしてさっと茹で、リコッタチーズ、エクストラバージン
オリーブオイル、塩、松の実、レーズンと和えます。
ニンジン、リコッタ、レーズンのそれぞれ違った甘さが楽しめる一皿。

オリーブオイルはデリケートな風味のものが合うように思います。
Giachiのドルチオリオがお勧め。

2010/05/28

spaghetti di farro integrale con alga marina

関東に来てたくさん新しい友人ができたのですが、その中でも
イタリア語教室で出会ったみなさんは、教室に通わなくなった今でも
連絡を取ったり、時には食事に出かけたりしています。
仕事や年齢は違えど、イタリアが好き、イタリア料理が好き、イタリアの
サッカーが好きなどの共通項があり、また、たまたまかもしれませんが、
同じクラスになった方々は、なにしろ素晴らしくいい人揃いだったのです。

その中のお一人が先日たくさんの食材をおすそ分けしてくださいました。
ご出身地から届いたという品々は、貴重なものばかり。
その中のひとつ、「あおさ海苔」を使ってパスタにしてみました。

あおさ海苔はお味噌汁に放つと、ぱぁっと鮮やかな緑色になり、豊かな
香りが広がります。うどんに入れても抜群に美味しい。
そんな王道の使い方を日々楽しんだ後、このパスタに。
ベースはアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノです。あおさ海苔は仕上げに
入れました。パスタはスペルト小麦の全粒粉スパゲッティ。

旨みがいっぱいに詰まったスパゲッティ。
材料がいいとやっぱり美味しいですね。

こんな風にして使い切りましたが、この海苔、ナポリの名物料理
ゼッポリーネにしても絶対美味しいと思う・・・と後でちょっぴり後悔
したのでした。

こんなパスタにはドルチオリオがぴったりです。

2010/05/26

gesier confit


gesier confit, originally uploaded by Casa dell'Albero.

しばらく似合わないラヴリーな甘いもの画像が続きましたので、
本来の姿に立ち返って渋いお酒のアテを。

砂肝をコンフィにしました。
フランスではメジャーな料理のようですね。
エクストラバージンオリーブオイルに、ニンニク、ローズマリー、
そして塩・コショウにローズマリーで香り付けしておいた砂肝を
入れて沸騰しないような温度で調理すること約1時間。
出来上がりはまるでハムのような食感で、とっても美味しかったです。

オリーブオイルはお肉類と好相性なプリモリオを使いました。

2010/05/24

panna cotta ai lamponi


panna cotta ai lamponi, originally uploaded by Casa dell'Albero.

ちなみに・・・
型に入れてて出したのはこんな感じです。

panna cotta ai lamponi


panna cotta ai lamponi, originally uploaded by Casa dell'Albero.

甘いもの終了~と言っておきながら、もうひとつ作ってしまったので
紹介させてください(これでほんとに最後にします)。

実はあまり食べたことなくて、作ったこともなかったパンナコッタ。
どうやら簡単に作れるらしい、ソースも色々あるらしい、と噂に聞いて
作ってみました。

するとこれが・・・美味しいぃぃぃ!んですね。
自分で作っておきながらびっくりしましたよ。

今回はラズベリーを裏ごししてシロップを混ぜたソースをかけて
いただきました。甘酸っぱいソースが、クリームとバニラの風味に
とってもよく合って、、ちょっと感動。

簡単なのでまたレシピ掲載したいと思います。

2010/05/21

babà al limoncello


babà al limoncello, originally uploaded by Casa dell'Albero.

今日は抜けるような青空が広がっています。
気持ちいいですね。久しぶりの晴れにパチッと目が覚め、
朝の7:00からジャガイモとパルミジャーノのスフレなどを
作り、写真を撮ったりしていた私です。
「しぼむ~」と焦りながら、即効写真を撮り終えた後、急いで
食べました。朝からドタバタです。

甘いもの特集、今回はこれで最後です。
初めて作ったババ。フランスではサバランと呼ばれる焼き菓子です。
ラム酒に漬け込むことが多いようですが、我が家には自家製の
リモンチェッロ
があるので、それを使いました。
カンパーニャ地方のババはリモンチェッロを使うこともあるようですので、
あながち間違っていないよう。なによりレモンの香りあふれるじゅわっと感は
たまりません。よく冷やして生クリームを添えて。

実は発酵という作業、初体験でした。
面白いぐらい膨らむので楽しかったのですが、もっときめ細かい生地に
したかったかも。これは経験(と材料)ですかね。
パン作りとかにはまってしまいそうで、怖いです・・・。

2010/05/17

french toast


french toast, originally uploaded by Casa dell'Albero.

フレンチトーストといえば、『クレイマー、クレイマー』でしょう。
始めは全く作れなかったフレンチトーストが最後には父と子、
あんな素晴らしい連携で作れるように。
あの映画を観るとフレンチトーストが食べたくなる、そして
『かもめ食堂』を観ると、おにぎりが食べたくなる私です。

少し残ったバケットをさらに数日放置し、カチカチになったところに
卵液と牛乳、少しの砂糖に漬け込んで、バターで焼きます。
仕上げはたっぷりめのメープルシロップ。ここはハチミツじゃなくて、
メープルシロップですね。サラサラ感がいいのでしょうか。