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2007/11/01

Fiera del Tartufo Bianco d'Alba



(写真は白トリュフ市入り口にあったFIAT 500の上に白トリュフのオブジェがのったもの)

今回の旅の一番の目的は、この時期にしか食べられない、ピエモンテの白トリュフ。

そして、毎年10月~11月にかけて行われる白トリュフ市を見に行くことでした。

黒トリュフよりも珍重される白トリュフ。その中でもピエモンテのアルバ近郊で採れる

ものは最高級品とされています。フレッシュなものは秋にしかお目にかかれないため、

いつもは田舎で静かなこの街に、この時期は世界中の美食家が押し寄せるのです。


リストランテでも特別メニューとして、タヤリン(ピエモンテのタリオリーニ、極細の手打ち

パスタ)に白トリュフをたっぷりかけたもの、リゾットに白トリュフをたっぷりかけたもの、

そして最もシンプルな目玉焼きに白トリュフをかけたもの、などが登場します。

目玉焼きとリゾットは体験しました。確かにこの世のものとは思えない美味。

スライスのされかたも分厚くって、日本で食べたものとはやっぱり違います。





さて、白トリュフ市が立つのは期間中の土・日です。

白トリュフ市は屋内会場で、入場料として1ユーロ必要。吸い込まれるように入って

行く人たちに混じってお金を払い、いざ会場の中へ。

入ってすぐの所では、ワインの試飲グラスを販売しています。それを首からかけ、

市場の中にあるワイン売場で試飲させてもらうのです。もちろんそれがなくても

試飲させてくれるブースもありますし、超高級なバローロやバルバレスコに関しては

グラス売りをしている場所もあります。




白トリュフ以外に目につくものと言えば、サラミ。この地方特産の生サラミが芳香を

放っています。牛肉で作られるこれらの生サラミにはバローロなどの赤ワインが

混ぜ込まれて、熟成されたもの。ねっちりしたその旨みは本当に素晴らしい。

その他にもたくさんのチーズも売られており、これら全て試食させてくれます。

生のポルチーニに、乾燥ポルチーニも山のように積まれており、もう本当に食の

宝石箱。目がくるくるまわります。



白トリュフ市が立つまわり、というかアルバの街全体にお祭り屋台がたくさん出ており、

それを見て回る人もたくさん。満員電車状態です。ポルケッタを売るところ、

ポレンタを猛烈な勢いでかき混ぜるおじさん、ファリナータを大釜で焼くおじさん、

トルタを売るおばさん、などなど。時々買い食いしながらのそぞろ歩きは本当に楽しい。

寒かったので、スパイスの入ったホットワインなども幸せな一口です。


色んな香りに人の波、五感をフルに使いまくって、すっかり疲れましたが本当に

幸せなひと時でした。翌日、誰もいなくなったアルバの街を歩くとほっとしたけど、

やっぱり白トリュフ市の立つ日は外せませんね。