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2007/11/26

ピエモンテのfunghi secchi


ピエモンテはfunghi(キノコ)の宝庫でもあります。

有名なのはもちろんポルチーニ。このドライポルチーニは、とっても大きくて繊細で、

香りがやわらかいのに芳醇で最高です。今までこれ以上のドライポルチーニに

出会ったことがありません。Monforte d'Albaにある小さな食料品店で買えるもの。

お値段もそこそこしますが、ローマやミラノで買うよりはずっとお得。



このポルチーニを使ってリゾットを作りました。

じんわり美味しい。ものすごっく幸せになる一皿です。

近々レシピ掲載予定。



こちらは、フランスでよく採れるモリーユを乾燥させたものです。

モリーユも大変な高級品ですよね。ピエモンテはフランスに近いので、こちらは

フランスから届いたものなのかな、ちょっと定かではありません。

ポルチーニよりもさらに強い香りがします。クリームとよく合うらしいので、

クリーム煮にしてみようかな、と思っています。

2007/11/16

ピエモンテの極上チョコレート


(写真は、Pasticceria BarberoのBaci di Cherasco)


ピエモンテのトリノはチョコレートの都と呼ばれるくらい、チョコレートが街中に溢れています。

イタリア人が大好きな飲むチョコレート。濃い茶色で、どろりとした液体。その濃度から

飲むというより、スプーンですくって食べる状態。寒い冬の熱々は最高。

もう一つのトリノ名物が、このコクのあるチョコレートにカフェを混ぜた「ビチェリン」。

飲み物ばかりではなく、もちろん食べるチョコレートも美味しい。

有名なのは「ジャンドゥイオット」。世界最高峰のピエモンテ産ヘーゼルナッツをペーストに

して加えたソフトタイプのチョコレート。本物を感じさせる美味しさです。


アルバ近くにある小さな小さな町、Cherasco(ケラスコ)は素晴らしいチョコレート屋さんが

あることで有名です。メインストリートにあるPasticceria Barberoは、1881年から続くお店。

工房で手作りされる数々のチョコレートは深い味わい。

有名なのは、香ばしく焼かれたヘーゼルナッツのクランチをほろ苦いチョコレートに合わせた

Baci di Cherasco。シンプルなのに、その奥深さは感動ものです。



同じくBarberoのチョコレートクリーム。ヘーゼルナッツの風味がたまりません。

グリッシーニの先で少しすくって大切に食べたい。



こちらは、アルバのお祭りで売っていたヘーゼルナッツ風味のチョコレートクリームを

チョコレートのクッキーでサンドしたお菓子。甘すぎず、チョコレートの香りがたっぷり。

結構大きいので、食べ応えもあります。

2007/11/13

リモンチェッロ仕込中


しばらく旅行ネタが続いたので、ちょっと一休み。


リモンチェッロはカンパーニャ州(アマルフィ近郊、カプリ島など)やシチリアで

よく作られるレモンから作ったリキュールです。

ちょっと食べ過ぎた後に、冷凍庫でキンキンに冷やしてトロッとしたところを

クイッと飲むのが最高です。

不思議なもので肉系をがっつり食べた後にはリモンチェッロじゃなくて、グラッパが

欲しくなり、魚系をたっぷり食べた後にはリモンチェッロが欲しくなるんですよね。

産地つながりとは恐るべし!


機内への液体持込制限がされてから、イタリアから液体類を買って帰るのを

どうしても躊躇してしまう。泣く泣くリモンチェッロも諦めたのですが、どうやら

自家製で作れるらしいことが分かり、早速仕込んでみました。

まだ制作途中ですので、出来上がったら味見して報告します。

美味しかったら作り方も公開しちゃいます。

2007/11/10

白トリュフ祭り


屋内の白トリュフ市の周りには、たくさんの屋台が出ています。

生産者がオリーブオイルやサラミ、チーズ、ポルチーニなどを売っていたり、

ポルケッタ(子豚の丸焼き)、ファリナータ(豆を粉にして、塩・オリーブオイルなどを加えた

生地を鉄板に流して焼いたもの。リグーリアの名物)、ポレンタなどもあります。



これは巨大な肉の塊を焼いている様子。なんだかとっても狩猟民族ぽい。




こちらは、巨大な鍋で勢いよく混ぜられるポレンタ。ラグーソースがかけられたり、

ゴルゴンゾーラチーズをのせたり。それはそれは美味しそう。



そして、生サラミ!ねちっとした食感とお肉(牛肉)の甘み、加えられたワインの香り。

これはもう忘れられない味です。



これはイベントの一つとしてやっていた「ワイン釣り」。確か一回1ユーロ。

結構皆さん釣っていらっしゃいました。

2007/11/09

ピエモンテのアグリツーリズモ


今回のアルバ滞在中に宿泊したアグリツーリズモ、Cascina Barac。

ワインメーカー、Piazzo社が経営する宿です。



最新の快適な水廻りに、エレガントなデザイン。そして何よりも静かで美しい景色。

どれをとっても最高のアグリツーリズモです。



シンシンと冷える夜が明けて、霜が降りた庭。白くキラキラと光る芝。



テーブルと椅子が置かれ、ワインを飲みながら輝く景色をゆっくり眺められます。



今夜はどのリストランテに行こうか、と相談しながら庭に置かれた寝椅子でゆったり。

朝夕は寒くても、陽があるお昼頃はポカポカ温かい。

2007/11/06

tartufo biancoを食べる!



(写真は、La MorraのRistorante Belvedereの白トリュフがたっぷりかかったリゾット)


今回の旅の目的だった「白トリュフを食べる」。

実際に食べたものは以下の通りです。


・目玉焼きに白トリュフ(TreisoにあるLa Ciau del Tornaventoにて)

・乳飲み仔牛のタルタルに白トリュフ(同じくLa Ciau del Tornaventoにて)

・リゾットに白トリュフ(La MorraのBelvedereにて)


どれもこれも本当に美味しかったのですが、冷たい料理よりも温かい料理の方が

より白トリュフの香りが立って、美味しいです。

目玉焼きのトロッと崩れた黄身にからまった白トリュフも、そりゃあ美味しかったですが、

やはり今回の一番はリゾットに白トリュフでした。


お米の産地としても有名なピエモンテ州。白トリュフが入らなくても、充分美味しい

リゾットですが、そこに年季の入った木製のスライサーで分厚く削られる白トリュフ。

ヒラヒラというより、シャキッとした歯ごたえさえ残る白トリュフは熱々のリゾットの上で

いかんなくその香りを漂わせます。これ以上のリゾットには一生会えないと思った一皿でした。




Belvedereでは、名物の「牛肉のバローロ煮込み」も。

煮込まれても、歯ごたえが残るイタリアのお肉は、大好きです。

バローロが作られるランゲを眺めながら、バローロで煮込まれたお肉を食べる。

人生ってなんて素敵なんだろうと思った瞬間。


今回のピエモンテの旅では、全ての料理にバルバレスコを合わせました。

BelvedereではBatasioloという生産者が作ったバルバレスコ2004年を。

日本ではお見かけしたことのない作り手でしたが、なかなか美味しかったです。

34ユーロというコストで味わえるバルバレスコとしては、良い感じ。

この生産者もLa Morraにあるのでした。


2007/11/01

Fiera del Tartufo Bianco d'Alba



(写真は白トリュフ市入り口にあったFIAT 500の上に白トリュフのオブジェがのったもの)

今回の旅の一番の目的は、この時期にしか食べられない、ピエモンテの白トリュフ。

そして、毎年10月~11月にかけて行われる白トリュフ市を見に行くことでした。

黒トリュフよりも珍重される白トリュフ。その中でもピエモンテのアルバ近郊で採れる

ものは最高級品とされています。フレッシュなものは秋にしかお目にかかれないため、

いつもは田舎で静かなこの街に、この時期は世界中の美食家が押し寄せるのです。


リストランテでも特別メニューとして、タヤリン(ピエモンテのタリオリーニ、極細の手打ち

パスタ)に白トリュフをたっぷりかけたもの、リゾットに白トリュフをたっぷりかけたもの、

そして最もシンプルな目玉焼きに白トリュフをかけたもの、などが登場します。

目玉焼きとリゾットは体験しました。確かにこの世のものとは思えない美味。

スライスのされかたも分厚くって、日本で食べたものとはやっぱり違います。





さて、白トリュフ市が立つのは期間中の土・日です。

白トリュフ市は屋内会場で、入場料として1ユーロ必要。吸い込まれるように入って

行く人たちに混じってお金を払い、いざ会場の中へ。

入ってすぐの所では、ワインの試飲グラスを販売しています。それを首からかけ、

市場の中にあるワイン売場で試飲させてもらうのです。もちろんそれがなくても

試飲させてくれるブースもありますし、超高級なバローロやバルバレスコに関しては

グラス売りをしている場所もあります。




白トリュフ以外に目につくものと言えば、サラミ。この地方特産の生サラミが芳香を

放っています。牛肉で作られるこれらの生サラミにはバローロなどの赤ワインが

混ぜ込まれて、熟成されたもの。ねっちりしたその旨みは本当に素晴らしい。

その他にもたくさんのチーズも売られており、これら全て試食させてくれます。

生のポルチーニに、乾燥ポルチーニも山のように積まれており、もう本当に食の

宝石箱。目がくるくるまわります。



白トリュフ市が立つまわり、というかアルバの街全体にお祭り屋台がたくさん出ており、

それを見て回る人もたくさん。満員電車状態です。ポルケッタを売るところ、

ポレンタを猛烈な勢いでかき混ぜるおじさん、ファリナータを大釜で焼くおじさん、

トルタを売るおばさん、などなど。時々買い食いしながらのそぞろ歩きは本当に楽しい。

寒かったので、スパイスの入ったホットワインなども幸せな一口です。


色んな香りに人の波、五感をフルに使いまくって、すっかり疲れましたが本当に

幸せなひと時でした。翌日、誰もいなくなったアルバの街を歩くとほっとしたけど、

やっぱり白トリュフ市の立つ日は外せませんね。